アレストロの書・・・アレストロ大国の歴史や、民族についての真実が記されている本。この本には古代の魔法がかかっており、真実を知るべき者しか開く事が出来ない。また、アレストロの書が望む部分しか読むことが出来ない。
ウィンが読んだ内容
1 アレストロ大王も、アン王女も、共にアレストロの力の持ち主だった。
2 王族の次に、神に愛されたザンシー族は、神から、神の銀・神の金の在り処を授かった。それは、裏切り者が出て、都を追放されてからも、失う事は無かった。ザンシー族は呪いの力を持っている。
3 ザンシー族に関する呪い。(ウィンは、最初と最後の二つしか読み取る事が出来なかった。)
・ザンシー族の直系の娘が、一族以外の者の子を産み、その年に王族の子どもが生まれた時、不可思議な出来事が起こるだろう。もし、一年以内に何も起こらないときは、注意せよ。王族の子は、アレストロの力を受け継ぐ者であろうから。
・ザンシー族はヴァンニアの倒し方を知っている。
4 アレストロ大国を支えるのは十四神の神々。太陽神と、月神、そして二柱の神の子である十二神。この、十四神の力により、アレストロ大国は金、銀、そして十二種類の宝石が豊富に取れる。
だが、アレストロ大国には悪神も存在する。それが、西からやってきたと言われるヴァンニア魔女だ。これは非常に非道で力が強く、四年に一度、各国から男五人、女五人を生贄として、ヴァンニア魔女の住まいであるアスタロト島に送られる。
小人の一種である、ゴブリンはヴァンニア魔女に付き従っている。彼らは、王族とザンシー族を憎んでおり、その瞳には妖気が漂っており、アレストロの継承者にとって有毒である。
5 四年に一度、閏年の年だけ、一年は13ヶ月ある。13月は、25日までだ。その日は、ヴァンニア魔女の月で、13月1日に、ヴァンニア魔女の生贄達は、故郷を去り、アスタロト島に旅立つ。
ウィン、エリック、ウィンの兄姉、フィンとフィージーは他の若者とともに生贄に選ばれた。
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